「知」の結集 ゆびすいコラム

2023.07.14

輸入消費税の仕入税額控除の時期

日本における消費税の納付は、課税売上げに対する消費税額から課税仕入れ等に含まれる消費税額を控除して計算されます。
 
課税仕入れ等の消費税額は、課税仕入れ等を行った日に仕入税額控除を行うことになりますが、輸入時に掛かった消費税はいつ控除を行うのでしょうか?
 
モノを輸入した際には、消費税法により輸入消費税が課税されます。
この輸入消費税は、消費税計算において仕入税額控除を行うことになりますが、この仕入税額控除の時期について、輸入申告を行うものについては、原則輸入許可日とされています。
 
この輸入許可の手続きは通関業者に委託しますが、この時の流れは以下となります。
 
1,保税地域へのモノの搬入
2,通関業者が通関費用を立替えた上で、税関に対して輸入申告
3,税関の審査・検査
4,税関より輸入許可通知書を入手
5,通関業者から荷受人に、輸入許可書・船荷証券(B/L)や、到着通知(A/N)・請求書等を送付
6、保税地域の担当者に、輸入許可書を提示し、国内貨物として引き取り
 
このように、輸入許可を受けてはじめて、保税地域から国内貨物として引き取る事が出来るようになりますので、輸入消費税も、輸入許可日に仕入税額控除を行うことになります。
 
堺事業部 小山
 
 
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