「知」の結集 ゆびすいコラム

2009.11.12

砂糖 紅茶 ココア コーヒーの高騰

去年、原油や小麦・とうもろこしなどの穀物の価格が高騰したのは記憶に新しいと思います。

現在では、どちらの高騰も納まり、落ち着いています。

しかし、今年は、砂糖、紅茶、ココア、コーヒー、オレンジジュースなどの価格が高騰しているようです。

朝食で出てくる物が多いように思います。

前回の高騰は、投機目的や新興国の需要の増加などが原因だと言われていましたが、今回は違うようです。

生産地が集中しているため、天候不順等の影響を受けやすく、供給が少なくなったことに原因があるようです。

砂糖はブラジルやインド、紅茶はケニヤやスリランカやインド、ココアはコートジボワールとガーナなど、これらの作物は生産地が集中しているため、何か危機が起こったときに、対応できないそうです。

その結果、紅茶は史上最高値、砂糖は28年半ぶり、ココアは30年ぶり、コーヒーは11年ぶりの高値になったそうです。

今はまだ日本ではそれほど騒がれていないように思います。しかし、今後さらに高騰するようであれば、問題が大きくなるかもしれません。

特に、飲料を扱う会社にとっては、直接的に大きく関わる問題なので、見逃せませんね。

朝や午後のブレイクに、コーヒーや紅茶を1杯という方も多いと思います。できれば、早く落ち着いて欲しいものですね。

異常気象が、農作物に影響を及ぼしていますが、食料自給率が低いことが問題視される日本では、どのように対応するのでしょうか? できれば、国内で生産できればいいのですが、難しいのでしょうね。

(上田 純也)