景気低迷による就職難により、大学の卒業を延長する大学生が増えているようです。
内定をもらえなかった学生が、「新卒」というブランドを捨てないために、大学を留年することが多いようです。大学としても、留年を勧めるケースもあるようで、新卒採用の難しさを反映しています。
大学院への進学を考える学生も多いようですが、定員が限られているため、入学するのも難しいようです。
そのため、留学を考える学生も多く、海外で多くのことを学んで、就職で有利に立とうという人も多いようです。
学費を払う親御さんには、耳の痛い話です。
しかし、留年や留学をして、就職活動を延長させても、新しく卒業する大学4年生が就職活動を始めるので、より一層競争は激しくなることが懸念されます。
何か目を引くものがないと、1年留学した学生よりも新しい大学4年生を採用する可能性の方が高いのも事実なので、厳しい状況は変わらないと思われます。
また、来年の新卒採用の見通しでも、今年より採用数を減らす企業が多く、わからないと答える企業も多くなっています。
つまり、今年よりも良くなることはないので、就職はますます困難になりそうです。
採用を得るためには、学生時代から目的意識を持って、しっかり勉強することが求められる時代になってきたのかもしれません。一方で、勉強だけでは得られないことも、会社で働く上では重要なのも事実です。
どうやって学生を育てるのか、大学もさらに考えることを求められているのかもしてませんね。
(上田純也)