「知」の結集 ゆびすいコラム

2011.01.11

自販機の進化

どこにでもある自販機が進化しています。

自販機の直近の進化といえば、1974年に温かい飲み物と冷たい飲み物を同時に売れるようになったことです。

その後、特に進化はなかったのですが、最近新たな自販機が生まれました。

47インチのタッチパネルで、飲み物を選んで買うタイプのものが、東京近郊に現れました。

この自販機の機能はタッチパネルで操作できることだけではありません。

カメラが内蔵されているので、顔の輪郭や目・鼻・口の位置等で年代・性別を8割近い精度で認識するそうです。

この機能のほかに、気温、時間帯を把握する機能もあるため、最適な商品を選んで「おすすめ」のマークをつけてくれるのです。

買い方は従来と同じで、お金を入れるか電子マネーを使うことで買うことができます。

購入後にはキャラクターがお礼を言う機能もあるようです。

カメラが内蔵されているため、店頭販売と同じように顧客のデータをとることができます。

いつ、どこで、どの年代が、どの商品を買うのかというデータがとれるため、マーケティングの面でも役に立ちます。

これにより、より売れる商品を自販機で扱うことができるので、企業にとっては重宝しそうです。

また、顧客がいないときには、スクリーンに広告を映すこともできるので、広告の媒体としても使えます。

技術の進歩により、長い間進化していなかった自販機も進化しました。

今は、少ない台数のようですが、今後は増えてくるようです。

自販機の価格は当然上がるでしょうが、広告やマーケティングの手法と考えれば、損はしないかもしれません。

今後、海外にも広まれば、日本の技術が改めて評価されるかもしれませんね。

(上田 純也)