地震の影響による電力不足から、各企業に15%の節電が求められています。
これを達成する手段として、サマータイムの導入が注目されています。
サマータイムは欧米では国単位で導入されていますが、日本ではまだ導入している会社は多くありません。
そのため、今回の節電のために検討している企業も多いようです。
まず、サマータイムとは、就業時間を1時間早め、出社も退社も通常よりも早くする手段です。
例えば、9時出社・5時半退社の会社が、8時出社・4時半退社にする方法です。
サマータイム導入のメリットとしては、以下があります。
・明るく涼しい朝に働き、夜の残業を減らすことで、照明や空調などの経費の削減
・通勤ラッシュ時を避けるため、通勤が楽になる
・退社が速くなるため、夜の時間を長く有効に使える
・退社時間を早くすることで、明るい時間に帰宅でき、安全に帰宅できる
しかし、部署によってはマイナス面が多かったり、子育て等の事情により実施できない社員もいるので、注意が必要です。
サマータイム導入の具体的な手順としては、労働組合や従業員の同意が必要です。
労働条件の変更にあたるため、同意を得ることが重要になります。
また、就業規則を変更することが必要な場合もあります。
労働時間の変更になるためです。
サマータイムの導入については、メリット・デメリットを十分に検討する必要があります。
業種によっては難しいこともありますし、社内の部署や社員によっては無理な場合もあります。
取引先や社員の目線になって考えることが必要ですね。
(上田 純也)