「知」の結集 ゆびすいコラム

2012.01.11

不正経理のツケ

オリンパス現旧経営陣に約36億円の賠償提訴がされました。

オリンパスの巨額損失隠し事件で、会社が現旧経営陣を 訴えた形になります。

過去においても、日興コーディアルグループの不正経理で、 前社長らに約33億円の賠償請求が起きたり、ライブドア 事件においても、元社長ら7人に約35億円を賠償請求したりと、 会社が経営陣を訴えるケースがあります。

これは、株主代表訴訟ではなく、会社が経営陣を訴える というケースで、日本経済に与えた影響、会社が失った 社会的信用を取り戻すために賠償提訴を起こさないと、 落とし前がつかないということでしょう。

今回、オリンパスが経営陣から受けた損害は859億円で、 36億円というのは支払い能力を考慮してとのこと。

この裁判の判決によっては、経営陣は保有資産すべて 身ぐるみを剥がされることになるかもしれません。

不正経理は、会社を守るため、自分を守るために犯して しまう数字を使った不正ですが、そのツケはあまりに 大きく、結果、会社や自分を台無しにしてしまうことに なりかねないですね。

会計に携わる人は、気を付けなければいけない話ですね