「知」の結集 ゆびすいコラム

2015.06.04

収入印紙の還付と交換制度

 法人を経営されていると収入印紙を購入する機会も多いかと思います。

例えば、売上代金に係る金銭・有価証券の受取書で、5万円以上のものには200円の印紙が必要です。

また、契約書にもその契約の内容や契約金額に応じて印紙が必要となります。

ところで、収入印紙を貼り間違えたり、高額な収入印紙を購入したが、いろいろな事情で使用見込がなくなってしまったというケースも発生するかと思います。

金額が軽微な印紙を貼り間違えた場合は仕方がないと諦めたり、高額な印紙が使用されないまま保管され続けているといったこともあるのではないでしょうか? 貼り間違えてしまった場合は税務署にその原本と過誤納の確認申請を行うことで、還付を受けることができます! また、使用頻度の少ない金額の大きな印紙については、他の金額の収入印紙と交換する「交換制度」というものがあります! この交換については、交換対象収入印紙1枚につき、5円の交換手数料が必要となります。

例えば、5円の交換手数料で、2万円の印紙1枚を200円の印紙100枚と交換できます。

しかし、200円の印紙10枚を2,000円の印紙1枚に交換する場合は50円(10枚×5円)の手数料が必要となるので注意してください。

収入印紙は普段取り扱われる機会が多い割にこのような制度を知らない方も多いように思います。

一度、過誤納になっている印紙や、未使用のまま保管してしまっている印紙がないかを確認してみてはいかかでしょうか。

中牧繁伸