「知」の結集 ゆびすいコラム

2022.07.14

クレジットカードで税金納付するとポイントが貯まる?!

令和4年度の税制改正により、令和4年4月1日から登録免許税・自動車重量税の納付について、書面申請の場合にもインターネットバンキングやクレジットカード等による納付が可能となりました。
(従来はオンライン申請の場合に限り、インターネットバンキングやクレジットカード等による納付が可能とされていました。)
 
そこで、今更ですが、クレジットカード納付によるメリット・デメリットをご紹介したいと思います。
 
・メリット
①税務署や金融機関に出向くことなくインターネットを通じて納付ができる。
②納期限までに納付手続を完了していれば良いため、カード会社の引落し日まで支払を遅らせることができる。
③クレジットカードのポイントが貯まる。
 
・デメリット
①領収書が発行されないため、必要に応じて納税証明書を取得する必要が生じる。
②振替納税のような自動引き落としは出来ず、都度納付手続を行う必要がある。
③一度に納付できる金額は1,000万円未満のため、1,000万円以上の場合、納付手続を複数回行う必要がある。
④クレジットカードの利用限度額を超えると決済出来ない。
⑤(国税の場合)以下の決済手数料が掛かる。
 
 【納付税額】     【決済手数料(税込)】
    1円~10,000円          83円 
10,001円~20,000円       167円 
20,001円~30,000円       250円 
30,001円~40,000円       334円 
40,001円~50,000円       418円
以降も同様に10,000円を超えるごとに約83円(税抜76円)が加算
 
シミュレーションしてみます。
ポイント還元率が1%のカードをお使いの方が、仮に1,000万円の納税にクレジットカードを使った場合、
100,000円のポイント還元がある一方、83,600円の決済手数料が引き落としになります。
※クレジットカードによっては、税金の支払はポイントが下がる場合がありますので注意が必要です。
  例えば、アメックスであれば税金の支払は100円=1ポイントでなく、200円=1ポイントで換算されます。
※地方税の場合、手数料・利用限度額は自治体・税目によって異なり、クレジットカード納付が出来ない自治体もあります。
 
ポイント丸儲けとはいかないようですね。
 
堺事業部 小山 真左人
 
 
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