「知」の結集 ゆびすいコラム

2023.04.10

園への口コミの対策について

 インターネット上での口コミ投稿ができる世の中になり、園の評価を口コミ投稿する仕組みが増えています。保護者たちは、園を選ぶ際に園の評判や口コミを参考にします。また、教職員たちも、自分たちの職場の評判や口コミを気にし、より良い職場を選ぶための情報として活用します。そんな中、みなさんは口コミに対してどのような対応をしていますか。今回は口コミの重要性とともに、口コミへの対策について書いていきます。
 
口コミの重要性
 口コミは保護者たちにとって信頼性の高い情報源となります。保護者たちは、保育園のホームページやパンフレットを見ても、そこに記載されている情報が正確なものだと認識してくれるとは限りません。しかし、他の保護者たちからの口コミは、より正確で信頼性が高い情報源として参考にします。その為、良い口コミを増やす対策を行わないことや悪い口コミをそのままにしておくことは園児募集に大きな影響を与えることになります。
 
口コミの対策について
 では、保育園側はどのような対策をとれば、良い口コミを得ることができるのでしょうか?まずは、保育士の質を向上させることが重要です。保育園に通う子供たちは、保育士たちとの交流を通じて多くを学びます。保育士たちが質の高い保育を提供することができれば、良い口コミが広がることにつながります。
 また、園側から保護者にアンケートを取り、頂いた意見に対して改善に取り組む姿勢を示すことも大切です。保育園に通う子供たちは、日々成長し変化していくため、保育園側も柔軟に対応し、改善を続ける必要があります。保育園側が積極的に改善に取り組む姿勢を示せば、保護者たちからの評価も高まることになります。
 万が一、悪い口コミがあった際にどうすればよいか2つ紹介できればと思います。
 まず1点目は悪い口コミに対して誠実に返信をする「口コミ返信」です。悪い口コミを頂いたときに重要になるのがスピードと誠実な対応です。負の感情が高まっている状態で投稿している方には「オウム返し」を用いて返信します。たとえば『〇〇!というお言葉を頂き、当園では』や『「〇〇はありえない」とA様の御指摘もあり』というように、投稿者に向き合って対応している姿勢を見せることが重要です。
 2点目は口コミの削除の依頼です。Google等の大きなサイトでは『投稿のポリシー』という法人側を守ってくれる投稿のルールがあります。固有名詞や暴言等の誹謗中傷が酷い内容で書かれた投稿に関しては、サイト側に削除依頼を掛けることもでき、有効な手段ともなります。
 投稿に対して必ず返信しなければならない義務はないですが、返信することのメリットは十分にあることを理解して、極力迅速に対応する様に心掛けて頂くと共に良い口コミを増やす工夫をしてみてはいかがでしょうか。
 
(株)ゆびすいコンサルティング 本杉
 
 
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