「知」の結集 ゆびすいコラム

2009.06.30

変化で見えてくるもの

 いわゆる国際優良企業を例にとってみれば、経済が好調なときは、個々の企業の違いはあまりみえてきませんでした。どの企業も設備投資額を増やし、新製品を投入し、販売地域を拡大し、円安レートに支えられ、毎期増収増益を達成していました。

 サブプライムショック後は、その後の対応も変化も100社あれば100通りあります。

 異変を早くから察知し対応した企業、異変を異変と認識できなかった企業、異変に気付いても対応できなかった企業、異変があっても売上が増加した企業。

 その結果は、赤字に転落した企業あり、赤字だけは免れた企業あり、増益を達成した企業あり。

 現在、本当に景気は底を打ったのか、あるいはさらなる悪化への中途に過ぎないのか。

 経済環境も企業も今までとは違うあり方へと時代の変化は続きます。

(税理士:白井一馬)