人間の脳活動の大半は無意識で行なわれています。
このあたりは脳科学の最新の研究テーマだそうです。
新人や初心者の頃、意識しないとできなかったことがいつのまにか何も考えなくともできるようになる。これは、経験や判断の蓄積が記憶として脳に保存されることで、意識しなくても脳が勝手に行動してくれるようになるからです。
会社という組織にも同じことがいえるのかもしれません。
最初は社長が指示し、判断しないとできなかったことがいつの間にか社員が自発的に行なうようになる。
これは、意識しないと(=社長の指示がないと)できなかったことが無意識でもできる(=組織が自律的に行動できる)ようになるのと似ているように思います。
社長の判断が必要のない会社、これが理想の経営なのでしょう。もちろん、ここに辿り着くには、社長による的確な判断の積み重ねと、会社の歴史が前提になるのはいうまでもありません。
(税理士:白井一馬)