「知」の結集 ゆびすいコラム

2009.11.18

青いバラ

不可能と言われていた青いバラが、11月3日に発売されました。20年程前に開発を始め、実は、5年程前には開発されていて、世間の注目を浴びていたそうです。

それではなぜ、5年もの間発売されなかったのでしょうか? それは、自然界には存在しないはずの青いバラを、遺伝子組み換えにより生み出したことにあります。つまり、本来のバラと交配することにより、生態系に影響が出ることを警戒したからです。青いバラは花粉が在来種と同じくらいあるため、本来のバラと交配するか否かが重要な問題だったみたいです。

5年前開発されてから、ずっとテストされ続け、今年の1月やっと農水省から認可が出ました。これでやっと、青いバラが発売されるに至りました。

バラの交配による品種改良の歴史は古く、800年ほどになるそうです。その中で、赤・白・ピンク・黄色などのバラが生み出されましたが、青だけは無理だったそうです。それは、バラが本来、青色を作り出す遺伝子を持っていないためです。

しかし、今回はそれを遺伝子組み換えによって青色に変えて、長年不可能だと言われてきたものを作り出し、販売に至りました。

実に夢のある話です。不可能を可能に変えるとは、こういうことをいうのでしょうか。

ちなみに、花言葉は「夢 かなう」だそうです。ピッタリですね。

来年の受験など、応援したい人には合うかもしれませんね。

(上田 純也)