「知」の結集 ゆびすいコラム

2013.07.24

見えない財産

最近いろんな方の財産額を計算することがよくあります。

平成27年1月から相続税の大増税が 始まるからです 特に基礎控除の改正は、今まで相続税は お金持ちの税金だと興味を持っていなかった 方たちにまで影響を及ぼすようになります。

一度現在の財産を洗い出して、 相続税がかかるようならば、贈与等 で節税を計画しておこうといった方 が増えたからだと思われます。

「うちは相続税関係ないと思うけど、 どう思いますか?」 「では一度、財産の確認をしましょうか?」 といった流れです では、財産を提示してくださいと言うと、 まず、預貯金の残高、上場株式 土地・建物・・・ 「それぐらいしかないですよ」 とよく言われます。

しかし、目に見えない財産を結構皆さん お忘れです。

相続税では、みなし財産・生前贈与加算 非上場株式・会社への貸付金・借地権等 見えない財産(財産として認識してい ない)にも課税されます。

特に一人親方の会社の社長に多いのは、 自社の株式や自社への貸付金、 会社で加入している保険は すぐに現金化されるものではないため、 財産価値が少ないと過小評価されてる 方が多いように思います。

でもこれらの財産を評価すると、 意外に高額で驚かれることがあります。

今回の改正はいい機会だと思って、 正しい財産の把握をしましょう。

そして、正しい節税対策をしましょう! (辻本匡範)