「知」の結集 ゆびすいコラム

2018.04.23

個人型確定拠出年金

近頃よく耳にする「人生100年時代」。この意味は、「100歳まで生きることを前提にライフプランを考えなければならない時代」を意味します。日本人の平均寿命は80歳を超え、いよいよ100年時代が現実味を増してきました。長い老後の生活費をどのように捻出するか・・・。今回は、老後に使えるお金を若い時に貯めて、かつ貯めている間は所得税がお得になる、個人型確定拠出年金(通称iDeCo)について紹介します。

特徴その①
掛金額の設定が少額から始められる
毎月5,000円から千円単位で積み立てが可能です。加入条件は60歳未満の方であれば入れます。
また積立額は年に1回変更することができるので、その時のライフプランに合った掛金の設定が可能となります。
個人型確定拠出年金の大きな特徴として、掛金は全額所得控除の対象となります。生命保険料の控除と違い、所得控除額に上限がありません。

貯めている間の節税効果には期待できるのではないでしょうか。

特徴その②
運用方法を自分で決めることができる。
積み立てた資産を定期積立や投資信託など、自分にあった方法で運用できます。

この定期積立による利息や投資信託の運用益は非課税となります。

特徴その③
60歳になるまでは引き出せない。
原則60歳になるまでは引き出し・解約ができませんが60歳から70歳の間に解約手当金を一括又は分割で受け取ることができます。

また一括と分割の併用も可能なので、例えば65歳時に退職金として 一時金を受け取り、残りは年金として年4回に分割して受け取ることも可能です。

個人型確定拠出年金という名前だけ聞くと難しそうな印象を持ちますが、「会社を退職する65歳頃には引き出せるようになっている貯金箱」そんな風に考えると頼もしい制度ですよね。

高瀬 公子

税 金